VR映像制作の相場について調査をしてみました。
当社も通常の映像制作から、VRの映像まで対応しています。
自社の事例も踏まえながらご説明いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。
前提
前提として、VRの映像制作を行っている企業はまだ多くありません。
正直需要も供給もまだ少ない、つまりはまだマーケットが盛り上がってないという状況で、半ば言い値が通用してしまう時代です。
民間企業だとあまりにも高い金額をふっかけれるということはないと思いますが、超大手映像制作企業が行政に提案する際は、数分の映像で4~500万円なんてこともあります。
相場感を正しく把握し、動画制作会社との交渉を行いましょう。
参考価格
様々なパターンに分けて参考価格を記載いたします。
※企業によって大きく変わる可能性があります、あくまで弊社の情報収集を基に掲載しておりますので、ご了承ください。
A.シンプルな数分のVR映像
目安:40万円~
尺が3分~5分程度と短めで、BGMやタイトルテロップ、トランジションの挿入程度の編集がされた動画です。
B.長尺や高度な編集が必要なVR映像
目安:80万円~
尺が10分~と長かったり、パターンAに加えてより多くのテロップを入れたり、効果音などを多く入れる編集がされた動画です。
例として挙げている動画はかなり壮大な映像ですが、難しい撮影は行われていません。
編集の手間がかかっています。
C.特殊撮影が必要なVR映像
目安:300万円~
一般的な360°カメラではなく、ドローンによる空中撮影、水中カメラによる撮影などは、機材費のみならず人件費が加わります。
あるいは車で移動しながらの撮影、特殊な場所での撮影など、交通費やその他の経費が多くかかってきます。
D.フルアニメーション
目安:300万円~
実際に撮影を行うのではなく、フルアニメーションで作成する動画です。
高度な技術と時間がかかる上に、制作会社によってクオリティに大きく差が出ます。
大手の実績がある企業に任せるのが安心でしょう。
そのほかのカスタマイズ要素
これ以外にも様々なカスタマイズや追加要素があります。
例えば、
ナレーション:+5万円~
多言語対応:+10万円~
バナー制作:3万円~
YouTube等への代理アップロード:3万円~
タレント起用:ピンキリ
その他、遠方での交通費や撮影期間なども重要です。
工数
実際の撮影にかかる工数ですが、合計で1カ月~2カ月ほどの期間がかかります。
撮影:1日~複数日
編集:2週間~2カ月
納品とその後の対応:1週間
検品を行った後に、納品になります。
360°動画は非常にデータ容量が大きいです。ギガファイル便やクラウドサービスを活用して動画を受け取ります。
その後、動画をYouTubeチャンネルにアップロードしましょう。
その動画のURLをHPにバナー広告として掲載したり、埋め込んだりしてください。
ぜひプロモーションにしっかりと活用しましょう。
発注の注意点
通常の映像制作と異なる点はやはり「360°撮影される」という点でしょう。
撮影側としても、撮影される側としても、隅々まで撮影されるということを考慮しなければなりません。
弊社では、固定での撮影の際はカメラをリモートで操作し、スタッフは隠れて撮影することがあります。
・靴やカバンが映ってしまっていないか
・隠れている人の影が映っていないか
・整理整頓ができているか、汚れがないか
など、文字通り隅々までチェックする必要があります。
カメラを持ちながらの撮影でも同様で、カメラの導線やその導線上に映ってしまってはいけないものがないかなど、最大限に気を遣う必要があります。
撮影時間自体は短く、画角なども通常のビデオカメラに比べてそこまで気にする必要はありません。
しかしながら、360°の特徴ゆえにすべて映るということに注意が必要です。
また、これは360°映像のみならずですが、
・撮影のやり直しはきくのか
・動画の修正は何回までなのか
・交通費などはどうするのか
など、明確に定めた契約をしっかりと結ぶことをおすすめします。
最後に
VR360°映像の相場や工数についてまとめてみました。
冒頭でもご説明した通りまだマーケットができあがってないので、金額は徐々に落ち着いてくると思われます。
そのうちフリーランスでも撮影できる方が増えてくるでしょう。
弊社では、主に観光地やホテル、旅館様向けに360°VR映像を制作しています。
それ以外の業界でもVRの可能性が秘められていると思っています。
比較的安価でご提案できるかと思いますので、ぜひお気軽にご相談ください。
アイディアのブレストからでも大歓迎です。