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VRのマーケティング的な価値と可能性についての考察

先端的な技術として、あらゆる場面で活用が期待されているVR(バーチャルリアリティ)。
多くの企業の広報担当者、マーケッターの方々は、そのマーケティング的な価値について可能性を感じているのではないでしょうか。

しかしながら、まだ企業としてVRを含むXR技術を取り入れようという段階になることは多くなく、
VRの価値について説明するのは難しいという方もいらっしゃるかと思います。

そこで今回は、VRのマーケティング的な価値について考察をしてみました。

目次

VRの情報伝達については量より質に注目したい

「文字より画像」
「画像より映像」
のほうが、伝達できる情報量が多いことは明らかです。https://www.nttcoms.com/service/videotalk/column/20190829

では、VRやXRといった技術は、情報量において映像の上位互換になるのでしょうか?

論文などを読んでいないので、正確なことはわかりませんが、
VRゴーグルを着用して360°見渡せると、普通に考えたら情報量は通常の映像より多くなりそうです。

しかし、手軽に複雑なテロップや複数の画像を挿入できる映像に比べて、圧倒的な情報量かと言われると、一概にYesとは答えづらいでしょう。
よって、情報を伝えられる「量」については、多いとは思いますが「△」としたいです。

一方で「質」については好意的な捉え方をしています。
それについては次の段落で説明します。

マーケティングではリアルで正直な情報が必要になる

消費者の購買行動AISASにおいて、真ん中のS、Search(検索)について重要性が増しています。

令和の時代に消費者は、より信頼度の高い情報を求めていると考えています。
では、情報における信頼度の高さとは何でしょうか?

独自に因数分解し、定義してみました。

情報の信頼度の高さを測るために「QONT」というモデルを作っています。

  • Quantity(量):情報量が多くイメージを想起させる
  • Original(無加工):加工がされておらず、そのままの姿かたちを伝えてくれる
  • Natural(自然):広告やPRなどアフィリエイトではなく、自然に発信されている
  • Trust(信頼):信頼できる人から伝えられる

こういった要素を満たす情報が、信頼度が高く、質の高い情報であると考えています。

VRの映像の良さは、特にこのOriginal(無加工)の部分にあります。

時が経てば、VR映像でも加工が容易になってくると思いますが、
2024年現在では、なかなか360°映像を加工するのは難しいものです。

なんせ360°すべて見渡すことができるので、あまり嘘をつくことができないという状態になります。

さらに、Quantity(量)の部分でも満足いくものを伝えることができるため、VRの情報伝達の価値は高いと言えます。

映像の信頼度は落ちている

VR映像の信頼度が高いと言える一方で、映像の信頼度は落ちてきてるなと感じています。
簡単に加工ができてしまう時代になったので、現代風に言えば「盛る」のが簡単です。

TikTokでは標準で小顔機能や肌を綺麗にする機能があります。
Zoomでも美顔機能があります(いつもお世話になっています)。
動画編集では簡単に明るさや色調補正ができます。

人だけではなく、風景やあらゆる物体に対しても加工ができます。

つまり、「映像なんて信用できないよ」という時代になってきているのです。
(先ほどの図でいうOriginal感が失われているということです)

映像は間違いなく情報量が多いものではありますが、信頼性に欠けてきているのです。

更に追い打ちをかけるようにAIが、本物と見分けのつかないような映像を作り出しています。
技術が発達するにつれ、我々は与えられた情報に対して疑う必要がでてきたのです。

VRが映像の上位互換となるか

当然ですが、VRが完全に映像に取って代わるものではないと考えています。
画像が残り続けているように、映像がなくなるということはありません。

しかし、マーケティングという面では、その質の高さにより、様々なコンバージョン率が映像よりも高まる可能性があります。
動画広告として出していたものの一部は、VRに流れていくでしょう。

360°広告について考察したブログはこちら↓

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私たちはVRのマーケティング的な価値に期待し、世間の情報をもっと信頼できるものにアップデートしていければと考えています。

ビジネスツールとしてVRやメタバースを使うことは今後当たり前になってくるでしょう。
ぜひそういった取り組みをご一緒させてください。

お気軽にお問合せお待ちしております。

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